二重人格神様~金と碧の王~


「いいね…綺麗だよ」


見られた瞬間に言われた言葉が少し恥ずかしく、うつむきながらお礼を口にする。

「そんなこと、でも、ありがとうございます…」

海鈴さんなら、そう言うと思った。本心かは知らないけど、素直にうれしい。


けれど、それ以上に海鈴さんも素敵。いつも来ているラフな服装とは違い、きちんとした公家の服をきて、髪をしっかりと結んでる。



なんだか、そんな格好を直視など出来なくキョロキョロと視線を泳がせれば、突然ドンッと背中をおされ、バランスを崩した私を海鈴さんが受け止めた。



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