二重人格神様~金と碧の王~
お城へと続く階段には、数ヶ所踊り場がありそこには、人らしき石像がある。凛々しい顔をし、月を眺めているような姿。
どれも珍しいものばかりで、胸をときめかせていると、不意に海鈴さんが立ち止まり、階段を見上げる。
それに釣られるように私も見上げれば、そこには長い黒髪の男性。この世界の王、呉羽さんだ。
「待ってたよ…海鈴と花嫁」
久しぶりにみた、その姿はとても綺麗。夜の月明かりが似合い、軽く頭を下げた。
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