二重人格神様~金と碧の王~



そこには、まさに、美男美人のオンパレード。



華やかに着飾った男女が会談をしたり、食事をしたり、中央では聞いたことのない音楽に合わせダンスをしている。


そして、驚くのはそれだけじゃない。


彼らの見た目だ。大きな鳥のような羽を持つ者、犬や猫の尾っぽに思わず触りたくなるような耳がピクピクと動いている。


それに、深界に住む神様だろうか、尾びれや背鰭。体の一部がウロコなどと様々。


「…凄い。色々な神様がいるんですね。こんなにいるとは知らなかったです」


「あぁ、屋敷にいるとどうしても屋敷の外の神との交流が出来ないからね。彼らはみな、それぞれの界の住人だよ」

「…はい」


なんか、本当に凄いな。仮装パーティーなんて失礼だけれど、そんな感じ。



あらためて、本当に神様の花嫁になったんだなって、感じると背後から聞こえてきた足音に振り向くとそこには見知らぬ男女の神様がいた。






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