二重人格神様~金と碧の王~
感じよく、笑いながらの和やかな雑談ならまだしも、時折、挑発的な事を言われたり、険悪な、ムードにもなる。
神様さんは「人間を好まない神様もいるから、仕方がない」と言うけれど…
睨まれたり「人間の花嫁など」と、罵倒されるのにさすがの私もつかれた。
「…はぁっ」
「いのり、大丈夫?」
何回目の挨拶をおえ、無意識に出たため息に海鈴さんは心配そうに私をみる。
「あ、ごめんなさい。ため息なんかしちゃって…」
「いいよ。悪いね、僕に付き合わせてしまって」
「そんなことないですよ!」
海鈴さんの花嫁として、頑張りたいんだもん。疲れるけど、彼がいるから私は頑張れる。
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