二重人格神様~金と碧の王~
「その、まさかだが?」
「なんですって!?」
「仕方がないだろ。俺だって、そろそろ限界なんだ」
「だからって」
「悪いことは、たぶん、してない。どのみち、いつかはバレることなんだ。力を弱めた海鈴が悪い。だいたい、フェイラン、お前も海鈴の力が弱っていたのは知っていただろう」
「…それは」
「いいきみだよ。おれは、この時を待っていたんたからな」
「…」
その言葉に、フェイランは返す言葉が見つからずただ、黙っていた
。