二重人格神様~金と碧の王~


「…うん」


そう、小さくうなずけばグレンさんは組んでいた手をはなし、しゃがみこむと私の顔を覗きこむ。


「なんだよ、いつもみたいにしろよ。調子が狂うじゃねぇか」

「う…ん」


「気分が悪いのか?顔色が悪い」


綺麗な金色の瞳が私を真っ直ぐみつめた。その美しい瞳に促されるように、私は小さく頷く。



< 212 / 513 >

この作品をシェア

pagetop