二重人格神様~金と碧の王~
グレンさんに弱みをみせるなんて、悔しいけど、ここで見栄などはれなかった。
「アレスは知ってるのか?フェイランは?海鈴は…って、知らねぇか。あのあと別れて今、俺とあったからな」
「はい…」
「風邪か?寒くないように、海鈴が羽織りをやっただろう。寒さにやられたか?」
「あ…いえ…」
「なら、どうした」
「それは」
ルーテルさんとのことは言えなかった。何を言われるか恐くて。
ただ、黙りこむ私にグレンさんはため息をはき、立ち上がる。
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