二重人格神様~金と碧の王~


「気持、悪い…うっ」


「てめっ、ふざけるな、こんな場所で吐くな!」

「で、でも…う」

手で口元をおさえ、逆流してくる現象に息を飲む。


「あの、とりあえず、この体勢はまずいので…そのっ」


"離して"そう、口にする前に、身体が再び宙に浮ぶその感覚に目をつぶると、先ほどは違う感覚に襲われ、瞑った目をあければ、すぐ近くにグレンさんの顔。


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