二重人格神様~金と碧の王~



「盛られたな」


「え?盛られた?」


「あの女、ついにそこまでするか」


い、いや。待って…


「それ、どういう意味ですか?」

「知らなくていい。知る必要もない」


「け、ど…」


「それより、水を飲め。今夜は熱が出るだろう」


そのまま私の額を戸惑うことなく、触る。


少し冷たいグレンさんの手。海鈴さんと同じ手なのに、少し違う。


触り方や、温度…海鈴さんとは正反対なのに再び心臓がドキドキしてる。


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