二重人格神様~金と碧の王~


言動や今までの態度に比べたら随分と優しいキスだと思う。

彼が、こんなキス出来たんだって。まるで、海鈴さんとキスをしているようで…


「…ん」


そのキスを受け入れていると、そっと唇が離れ至近距離で視線がぶつかる。

「あ…」


金色の瞳に私がうつり、私のことを真っ直ぐ見つめているって感じた。

なにを言えばいいのかな。こんなキスをされてしまって、何も言えない。

そう、ただお互いに黙ったまま見つめあっていると…


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