二重人格神様~金と碧の王~


「なんだよ。素直だな」

「いえ…だって、本当のことだから」


「あ、そう…。とにかく、お前が飲んだものはフェイランに渡して盛られたのもが何だったのか調べるように言っておいた。今後、アレスとフェイラン以外から渡された物は口にするな。わかったか?」


念を押され、私はまたも素直に頷いた。

それもまた、動揺したのかグレンさんは立ち上がる。


ベッドの横で眠ったおかげで乱れた服をただし長い髪の毛を後ろに払う。


「それなら、いい。じゃあ、俺はお前のせいで疲れた。寝るから、執務室に来るなよ。邪魔だから」


「え?あ、はい」


そのまま部屋を出で行こうとする彼をせめて見送ろう。


そう思いベッドから立ち上がると、クラッと脚がふら付いた。

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