二重人格神様~金と碧の王~
何回もこの熱い熱を感じた。
いやな時だってあった。いや、嫌な熱だったんだ。泣いてもやめてくれない、気持ちわるくて、仕方がない熱。
なのに、今日の熱は昨日とおなじ、いや、それ以上に...気持ちいい。
攻められるばかりの熱にわたしは、そっとグレンさんの背中に手をまわす。
すると彼の手が腰にまわり、さらに距離が近づき深く繋がる。
な、なんか。もう、だめ。海鈴さんとはまったく違うキスに身体の芯からしびれ、魂が抜けそうだ。
けれども、彼の口付けはやむことはない。わたしも、なぜだかやめて欲しくない。
もっと、もっと、彼の熱を感じたい。そう、感じてしまうわたしは...おかしい。
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