二重人格神様~金と碧の王~


何回もこの熱い熱を感じた。

いやな時だってあった。いや、嫌な熱だったんだ。泣いてもやめてくれない、気持ちわるくて、仕方がない熱。


なのに、今日の熱は昨日とおなじ、いや、それ以上に...気持ちいい。


攻められるばかりの熱にわたしは、そっとグレンさんの背中に手をまわす。


すると彼の手が腰にまわり、さらに距離が近づき深く繋がる。


な、なんか。もう、だめ。海鈴さんとはまったく違うキスに身体の芯からしびれ、魂が抜けそうだ。


けれども、彼の口付けはやむことはない。わたしも、なぜだかやめて欲しくない。

もっと、もっと、彼の熱を感じたい。そう、感じてしまうわたしは...おかしい。



.
< 245 / 513 >

この作品をシェア

pagetop