二重人格神様~金と碧の王~



掴まれた腕を強引に振り払い、ベッドから急いで立ち上がる。窓に近寄りカーテンを閉めて、グレンさんに背を向けるようにベッドに潜り込む。



もう、いやだ。昨日からグレンさんにドキドキしてばかり。あ、あんなキスしちゃったからだよ。



顔まですっぽりと布団を被れば、暫くしてベッドが軋む音が響いた。


身体が震え、鳴り響く鼓動が大きく感じた時、グレンさんの手が私の身体にふれ彼が近くに来た事がわかった。



「お前、俺のこと意識してるの?」


「…え、あの、何を言って…」


「そんなに赤くなって、また、してやろうか」


耳元で囁かれた声はとても低い。身体がゾクッと震えた。









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