二重人格神様~金と碧の王~



「お前、あたたかいな」


「あ...ごめんなさい。体温、高いんです」


「そうじゃない、ばか」


チュと頭上にキスを落としグレンさんは目をつぶる。


「落ち着くんだよ。ばーか」


「...あ」


また、胸が高鳴る。もう、いやだ。


今夜はもう、グレンさんのせいで眠れない。そんな、甘い台詞を吐くなんて...ばか。


その言葉は押しとどめ、彼の熱にわたしも身を任せた。


そして、だんだんと意識が微睡み深い眠りについたのであった。




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