二重人格神様~金と碧の王~
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『シャカ様、御出発のご用意が整いました』
とある世界、その世界のさらに上の世界に男が二人いた。
マントに身をつつみ、深々と頭を下げる男。その男を見下ろし男は愉快に微笑む。
『そうか。天界に降りるのは何百年ぶりだろう』
『はい。あの…本当によろしいのでしょうか?シャカ様の正体を…あの事を知られてしまうのは…』
『心配はいらない。今回は様子を見に行くだけ。もし、そこで意にそわなければ…何をするかは知らないが』
長い髪を振り払い、男の横を通り過ぎ振り向く。
『さて、そんな話はやめて行こう。約束をしたんだ、会えるとね』
そう微笑む姿に、男は従うように頭を再びさげる。
『はい。仰せのままに』
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