二重人格神様~金と碧の王~

***



「ん…」

翌朝、眩しい朝日が部屋を差し込む。



顔を照らす光から逃れようと寝返りを打つと、なにやら温かいものに身体がぶつかる。

「…?」


あれ、なんだろう。まどろむ意識のなか、重い瞼を開けるとドキッと胸が高鳴る。


目の前には、まるで子供のような寝顔の海鈴さんがいた。


久しぶりに見たかも、海鈴さんの寝顔。整った顔を見ていると、愛しさと同時に昨日の事が蘇り恥ずかしくなる。



昨日は…たぶん、今まで以上に…凄かった。


少し乱暴な触り方とか、無理って言ったのにやめてくれなかったり…って、朝から何を考えているんだろう。




思わず起き上がり、散らばった自身の服を拾い、腕を通す。髪を直し、海鈴さんの服を拾おうとした時、ドアが控えめに叩かれた。



この時間、来るのは決まっている。


服を手にしたままドアを開けると、そこにはアレスの姿。



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