二重人格神様~金と碧の王~
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「はぁっ」
「いのり様、元気だしてください」
グレンさんに部屋を追い出され、私は屋敷内を徘徊していた。
そうしていた時、たまたま外で稽古をしていたアレスに呼び止められ雑談をしていたのだ。
「そうですよ。喧嘩なんてよくあることですから」
話していた事は、グレンさんと喧嘩をしたってこと。それをアレスと話していたら、面白がるように部下達に囲まれ励まされていた。
「そう、かな」
「そうですよ!喧嘩するほど仲がいいと人間界ではいいませんか?」
「あ、言うかも」
アレスの部下の声に思わず同意してしまう。
「ですから、大丈夫です!まぁ、グレン様は気分屋ですから手を焼くいのり様の心情は大変だと思いますよ」
「こら、お前達、グレン様の悪口を言うな」
「でも、隊長!そうは思いませんか?海鈴様はあまり怒らないので、何事も報告しやすいですが…グレン様は機嫌が悪いとすぐに怒りますよ?」
「そうそう!まぁ、頭がいいので尊敬はしていますけど…」
は、はは。グレンさん、この神様達に対してもそうなんだ…。
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