二重人格神様~金と碧の王~

事件



***



「おい、そんなあからさまに俺をさけるな」

「え、え??」


グレンさんに好きだと衝撃の告白をされたあと、わたしは恥ずかしさに耐えかねその場から逃げたしてしまった。


あのような場所で、しかもアレス達の前で...考えただけでも、羞恥心が収まらない。


昼食中も夕食時もアレスはニコニコしていて、部下の神様はわたしを見るなり意味深な笑顔。


それに加え、どこから聞いたのかフェイランさんまで知っていておちょくられたのは言うまでもない。


そのため、早々と部屋に閉じこもっていれば、当の本人が帰ってきて、今に至る。


当然、わたしはグレンさんを直視することが出来なくて、チラチラと様子を伺うだけ。


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