二重人格神様~金と碧の王~
「迷惑、か?なんて、言わないよな。お前だって、俺に熱烈な告白したんだもんな」
「こ、告白?いや、あの、わたしは、そんなつもりで...」
「は?あれは、違うって?あんなの、誰が聞いたって...」
グレンさんは私の顔をみて、言葉をつぐんだ。
私の顔は、あつく、とても、赤い。その顔で言葉に出来ない思いに気付いたのだろう。
握った手をひき、そのまま私を抱きしめた。
「ちょ、なにもしないって...」
「無理。好きな女を目の前に、何もしない奴がいると思うか?」
「そ、そんなの、私は女の子だから...」
「ぶさけるな。触りたいと思うのは、みんなが同じだ」
うん...グレンさんの言うことは一理ある。だって、触れられて嬉しいと思ってる。
「グレンさん...」
「いのり、こっち、向けよ。触らせろ」
あ、また、名前を...
グレンさんをみあげ、目をつぶると、かれの唇が私の首筋を伝う。
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