二重人格神様~金と碧の王~


「わかりました」

「不自由で申し訳ないわ」

「そんな事ないです」

ないよ。



でも…本当の事を言うと怖い。ルーテルさんの気持ちは痛いほどわかる。



それに、話すととても悪い感じはしない。だから、あの時かばうような事を言ってしまったのだ。


ルーテルさん…また、私に何かしてくるのかな…やめてほしい。これ以上なにもしないで。じゃないと…大変なことになってしまう。




前にフェイランさんが言っていた通り、追放なんてことには絶対にしたくない。



その為にも、私が気をつけなければ…。


そう意気込み、私は手を動かし食事を続けた。


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