二重人格神様~金と碧の王~
覚醒
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それからと言うもの、私はずっとお父さんに言われたことを考えた。
勿論、考えても答えはみつからない。離れるなんて事は嫌だし、海鈴さんがいなくなってしまうもの嫌だから。
毎日、毎日…眠りにつく海鈴さんのもとで考えること、三日が過ぎた頃だった。
「そう、なんだ…」
「はい。いのり様と海鈴様を残して行くのは、忍びないのですが…」
いつも通り、部屋にいるとそこにアレスが訪れたのだった。なにかと思い聞くと、今夜、どうやら夜会に行くとのこと。
以前とは違う界で、違う夜会が急遽開かれることになり、アレスとフェイランさんは行かなければならないらしい。
海鈴さんはこんな状況ではいけない。でも、行かなければ他界の神様に怪しまれる。それはこの世界的にもよくないみたいで、このような結論に至ったとの報告だった。
「ルーテル様達の動きも今の所はないですが、いつ動きだすか、わかりません。ですので、お傍でお守りしたいです。でも、行かない事になると、王として他の神にしめしがつきません」
「…うん」
そう、だよね。なんとなく、言っている事の重要性はわかる。
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