二重人格神様~金と碧の王~

「そ、そんな…っ」

「いのり、グレンは大丈夫だ。彼は、私が捕らえたから安心しなさい」


「え、ほ、本当に?」


「あぁ。だから大丈夫だよ」

「そ、そっか…よ、良かった。あ、でも、ここは…?」


「ここは、私の世界だ。何度か、夢の中で来たことがあるだろう?」


言われてみれば、なんか、見覚えがある。幾度と私は夢の中でここに来た気がする。


「でも、どうして…ここに?」


「私が連れて来た。約束を破った罰と…君を保護するために」


「やく、そく?保護?え、あ、あの…」


「混乱させてすまない。だが、いのりに言わないといけない事が沢山ある。こんな状況にこんな話をするのは酷かもしれない。更に混乱するかもしれないが、そのままの体勢で私の話を聞いて欲しい」


「…はな、し?」


「動かないで。覚醒した身体を安定させるのに時間がかかるから」


「かく、せい?なんの、こと?」


この、お父さんと同じ髪の毛と関係があるの?


「そうだよ。いのりがあの者に剣で刺された時、剣の力が封印を解放し、身体に眠る神の血が目覚め覚醒してしまった。もともと、あの剣を封印したのは私だ。私の力と君の中で眠っていた血が反応して…神として覚醒してしまった。その髪の毛がその証拠だ」


「…う、うそ…そんな事が…起こっていたの?」

< 409 / 513 >

この作品をシェア

pagetop