二重人格神様~金と碧の王~

「…そうだね」


「音も大きいから、近くにいないと、声も聞きにくいですね」


「それは、誘ってるの?」


「え、ちょっ」


腕を掴まれ、そのまま抱きしめられてしまう。よりいっそう近寄った距離に胸を高鳴らせながら、彼の腕を受け入れて身を委ねた。


彼の銀色の髪の毛が身体にふれ、海鈴さんの心臓の音が聞こえる。



< 87 / 513 >

この作品をシェア

pagetop