二重人格神様~金と碧の王~
「それからだよ、その金色の瞳の彼をグレンと名付け…僕みたいなブルーの瞳を主にするようになったのは」
切なそうに呟いた瞬間、ピカッと空が光りゴロゴロと激しい音がした。
「あの牢獄、覚えているかい?」
「…はい」
冷たくて、なぜかとても恐怖を感じたあの場所。
「あそこはさ、グレンが現れた時に閉じ込める場所なんだ」
「…え?」
グレンが現れた時と、定期的に海鈴さんはあそこに閉じ込められた。泣いても叫んでも、誰も助けてくれなく、怖かったと、彼の手が少し震える。
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