二重人格神様~金と碧の王~
けれども、海鈴さんからあの彼のことを話してくれたことが私は嬉しかった。
私を、信用してくれたんだって。
同時に本物の花嫁になる?と、言ってくれたことも。嬉しい。
そう言いながら微笑むと、彼は少し頬を赤くし、窓枠からおり、ベッドをゆびさす
「わかった。なら、誘われてあげようかな」
「声、出ちゃうかも」
「大丈夫、雷の音で何も聞こえない」
「あ…う、ん…」
そんな小さな頷きも、雷の音とともに消えていった。
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