13才、身籠りました。
ほんぎゃああああー




あたしはこの子を産んだ。 

「元気な女の子ですよ♪」

その一言が本当に嬉しかった。 


「あたし…産んだんだぁ」

低年齢出産のため、帝王切開も予想されたが、無事に自然分娩で産むことができた。


パパとお兄ちゃんが 


「おめでとう」って言ってくれた。 


そしてパパが言った


「この子の名前のことなんだけど、『時音』ってどうかなぁ? 
『皆で過ごす幸せな時間』の『時』と、初音の『音』をとって、『時音』!!」

あたしは、心の底からいい名前だと思った。 


「うん!いいね♪ 
じゃあこの子の名前は時音!!」


こうしてあたし達に新しい家族が増えた。
< 53 / 54 >

この作品をシェア

pagetop