虹色ドロップ


――――怜に、わたしは釣り合ってるのかな。



本当にわたしなんかでいいのかな。



わたしは特にかわいいわけでもないし、成績も運動もいたって普通だし



ましてや特技なんてなにもない。



そんなわたしなんかが彼女で、怜はしあわせなのかな。








――――――――
――――――
――――


「何?なんか悩みでもあんの?」



次の日の昼休み。



中学からの仲良しの友達であるのんちゃんと、教室でランチ。



いきなり単刀直入にのんちゃんがズバッと発言をした。




「へっ!?なんでわかったの!?」

「めい、わかりやすすぎ」

「うっ.......」




仕方ないじゃないか、どうしても顔にでちゃう性格なんだもの。



のんちゃんはけっこう毒舌な和風美人だ。



なんでもズバズバ言っちゃうところがたまにキズだけど、



わたしがどんなに悩んでても、いつも簡単に解決の糸口を探し当ててくれる。





< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop