[完]バスケ王子に恋をして。
「お前……今日知ったのか?」

私がしばらくして泣き止むと海斗は聞いてきた。

「うん。……今日朝教室行った時にね」
「お前……あいつのこと好きなんだろ?」

海斗が真剣な目で聞いてくる。

「春樹のこと?」
「ああ」

私は少し黙り込んでから

「そうだよ」

と答えた。

でもその声はもう震えていてまた涙が出てきた。

「奈未……」

海斗は安心させるように私の頭を撫ででくれる。

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