[完]バスケ王子に恋をして。
「おい」

後ろから聞き慣れた声がした。

振り返るとそこには羽切がいた。

「何?」

羽切と喋るのも久しぶりだ。

「お前咲羅のこと本当に好きなわけ?」
「は?」

いきなりそんなことを聞いてくるから驚いた。

俺の気持ちをこいつにはわかっている気がして……。

「俺が見るからには本当に好きじゃないと思うんだけど」
「……何が言いたいんだよ……」
「お前奈未のこと好きなんじゃねーの?」
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