[完]バスケ王子に恋をして。
「もういいぞ」

しばらくすると咲羅が離れた。

「何がしたかったんだよ」
「あそこを邪魔する訳にはいかねーから」

咲羅の指差す方向を見てみると……

ーっっ……

俺は一瞬息が止まるかと思った。

咲羅の指差す方向には……

……奈未と羽切がキスしているところ。

「だから、静かにさせたってこと。
悪いな」

咲羅は奈未達がいないほうの扉から体育館を出て行った。

俺はただ唖然とそこに立っていた。
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