[完]バスケ王子に恋をして。
「手なんか繋いだら付き合ってるってバレちゃうぞ」


手なんか繋いだら付き合ってるってバレちゃうぞ……?

まさか!!

そう思って見てみると奈未の隣には羽切が笑っていて……
その手はしっかりと奈未の手を握っていた。

俺は時が止まった感覚に襲われた。

「春樹ー!!」

咲羅の声が俺を呼んでいる。

でも足が動かない……。

「春樹?」

俺の愛しい声が俺のことを呼んだ。

それだけでなぜか安心して足が軽くなった。

「ごめんな……ちょっと考えごとしてた」

俺は咲羅達の元に走って行った。
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