[完]バスケ王子に恋をして。
「だから……春樹にはまだチャンスがあると思うんだよ」
「咲羅……」

咲羅はかき氷を食べるのをやめてこっちを向いた。

俺をしっかりと咲羅の目を見る。

「別れようぜ…?うちら……」

咲羅が寂しいように愛想笑いで呟いた。

「本当にごめんな……?
うち……春樹のこと応援するからな……。
春樹なら大丈夫だ!!海斗から奈未なんて奪っちまえ!!」
「咲羅……」

咲羅って……こんないい奴だったか……?

「……奈未は……きっと……いや、絶対お前のものになる!!」

俺の背中をバシッと叩く。
< 155 / 447 >

この作品をシェア

pagetop