[完]バスケ王子に恋をして。
「……バッカじゃね!?……無理なんてしてねー……」
気が付くと咲羅は泣いていた。
「……咲羅……?」
俺は驚いた。
咲羅の涙を見るのは咲羅がソファーに挟まったあの日以来だったから……。
「何でうちが泣いてんだよ!!」
涙を拭きながら咲羅が言う。
いつもはあんなに強い咲羅なのにな……。
人ってこういう時になると素直な心が見えるんだよな……。
「グスッ……春樹のこと好きだった……。
春樹が奈未のこと好きでも諦めなかった……。
グスッ……春樹のこと好きだった……」
咲羅は泣いている顔を膝に隠しながら小声で呟いた。
俺は咲羅を見てただ黙って横にいることしか出来なかった。
気が付くと咲羅は泣いていた。
「……咲羅……?」
俺は驚いた。
咲羅の涙を見るのは咲羅がソファーに挟まったあの日以来だったから……。
「何でうちが泣いてんだよ!!」
涙を拭きながら咲羅が言う。
いつもはあんなに強い咲羅なのにな……。
人ってこういう時になると素直な心が見えるんだよな……。
「グスッ……春樹のこと好きだった……。
春樹が奈未のこと好きでも諦めなかった……。
グスッ……春樹のこと好きだった……」
咲羅は泣いている顔を膝に隠しながら小声で呟いた。
俺は咲羅を見てただ黙って横にいることしか出来なかった。