[完]バスケ王子に恋をして。
「ふふふーん♪♪」

奈未は鼻歌を歌いながら浜辺に絵を描いている。

そんな子供みたいな奈未はやっぱり可愛いと再確認した。

「奈未」
「ふふん……は…春樹!?」

鼻歌を歌うのを止めて俺のほうを見て驚いている。

「ふっ…何でそんなびっくりしてんの?」

そんなにびっくりすることか?

「だって……すぐ後ろに居たから……」
「全然距離あるけど」

俺と奈未の距離は絶対5mくらいはある。

「そーかな……?あ、咲羅は?」
「咲羅?……ああ、海の家にいるけど」
「行かなくていいの?」
「は……?」

どうゆう意味だ……?

「彼女でしょ?私のとこにいたらダメじゃん」

ああ……そういうことか……

一瞬奈未の顔が悲しくなったのは気のせいだろうか……?
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