[完]バスケ王子に恋をして。
ー「いいか?ここから動くなよ?」
「……わかった……」

あれ……?
この風景どっかで見たことあるような……

どんどん春樹の姿が遠くなってく……

「待って!!行かないで……!!咲羅の元に行かないで……!!」

そんな私の声は春樹に届くはずがなくて、どんどん春樹は私から離れて行く。

思い出した……。

私……この後無我夢中で春樹を追いかけたんだ……。

そこで頭がクラクラして……意識が無くなって……。


でもなぜか意識が無くなっても声は聞こえた。

それと体が重くて……。


あの時唇に柔らかい物があった気がしたんだけど……。

なんだったんだろ……?

……もしかして……誰かにキスされた……?
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