[完]バスケ王子に恋をして。
「は?……ああ、奈未には言ってなかったな……うちら別れたんだよ」
「え……?」

嘘……!?

別れた……?……どうして……?

「奈未を応援するためだよ」

思っていたこと言われちゃった……。

「私を応援するためにそこまで……?」
「ああ、うちは気持ち伝えただけで十分なんだよ」
「咲羅……」

咲羅も好きだったんだよね……?

「だから奈未には幸せになってもらいたいんだ……」
「う″ーーー咲羅ーーー!!」

私は泣きながら咲羅に飛びついた。

「おいおい!!抱きつくなよ!!」
「夏恋はいいのに?」
「……別に奈未が嫌な訳ではない……」
「やっぱり咲羅大好きーー!!」

腕の力を更に強める。

「痛い痛い!!ギブギブ!!」

よし……!!咲羅の為にも頑張らないと!!

自分の心に嘘を付かないで!!

絶対幸せになってやるんだから!!
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