[完]バスケ王子に恋をして。
「お前はどうなんだよ?」
「は?俺?何が?」
「デート誘ったのか?」

……デート……

「誘う訳ねーだろ」
「えー!?何でだよ!?距離を縮めるチャンスだぞ!?」
「……言ったってどうせ断られるし…」

……断られるなら言わないほうが心臓にいい。

「そんな内気になるなよ!!とりあえず誘ってみろ、OKかもしれねーから」
「……わかったよ……」

とりあえず約束しといた。

……きっと誘わないけどな……

「着いたぞ」
「うわーー!!広ーい!!」

歓声が巻き上がる。

確かに広い……。

俺はここで食べたことはあるけど何かのパーティーだったからそんなに広いと思わなかった。

「よし、じゃ、取ってくるか。あそこに並んでんの全部食っていいから」

咲羅の指差すほうを見てみると山のような料理が並んでいた。

「えーー!!あれ全部食べていいの?」
「ああ、全部高級食材だぞ」
「ふぇーーー」

……全部高級食材……本当に食っていいのか……?


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