[完]バスケ王子に恋をして。
ドラマの内容は主人公の女の子が重い病気にかかって入院先で出会う男の子に恋をするというラブストーリーだ。

「…う″……グスッ……」

隣の奈未は泣いている。

途中で羽切と咲羅が来たけどそのままそれぞれの部屋に直進だった。

ドラマが終わって奈未を見てみると寝ていた。

「奈未ー?」

呼んでも起きる気配がない。

ったく……

俺は奈未にバスタオルをかけて風呂に入った。


風呂から上がるとちょうど日向達が帰ってきた。

「おかえり」
「ただいまー奈未ちゃん寝てんの?」
「ああ」

チラッと奈未を見るとバスタオルを抱いてすやすやと寝ている。

「ねぇ……春樹くんって奈未のこと好きなの?」
「え……?」

いきなりそんなこと聞かれたから戸惑った。

「奈未のこと好きそうな顔してたから…」

そんな顔してんのかよ……

「うん、好きだけど?」
「そっか…」

安心したように夏恋ちゃんが俺に微笑む。

「奈未のこといろいろお願いね……?」
「え……?」
「奈未ね……いつも強がってるけど……本当は繊細な子だから…」

そういって奈未に視線を移す。

「じゃ、俺ら風呂いってくるな」
「ああ…って…夏恋ちゃんと入んのかよ?」
「悪いかよ?」
「別に悪くないけど……」
「そんじゃ、邪魔すんなよー」

日向達はバスルームに入って行った。
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