[完]バスケ王子に恋をして。
「へー……こんなとこにバスケットコートがあるんだ……」
私はホテルの横にある公園に来ている。
「ああ。俺が咲羅のおじさんに作ってもらったんだ」
「へー……」
私は近くのベンチに座った。
ーダンタン……
春樹は一人でバスケを始める。
ドリブルをしてシュートを決める。
狙いを定めて投げた春樹のボールは綺麗な円を描いてゴールに吸い込まれる。
そのとき私は春樹がボールに「よろしくな」って言って投げるのを発見した。
……物に話し掛けるなんて……そんなにバスケが好きなの?
軽く笑ってしまった。
そんなことを考えながらさっきの悪い夢を思い出してしまった…。
______________
私と春樹が二人で歩いていると後ろから怪しい人が私達に近寄って来た。
「危ない!!」
春樹は私の後ろに来て「うっ……」と声を上げた。
「え……?」
一瞬何が起こったのかわからなかった。
ズルッと春樹が倒れる。
怪しい人の手には血の付いたナイフが握られていた…。
「いゃーーーーぁぁ!!!!」
私は泣きながら声を上げた。
でもその瞬間私に鋭い痛みをお腹に感じた。
「うっ……」
私もズルッと倒れこむ。
「春樹……」
そう呟いて目を瞑ると唇に海で倒れた時と同じ感触がした。
私はそれにしばらく応じる。
すっと私の唇から温もりが消えた。
その瞬間私は背中に翼が生えて茜色の大空に飛んで行った。
私はホテルの横にある公園に来ている。
「ああ。俺が咲羅のおじさんに作ってもらったんだ」
「へー……」
私は近くのベンチに座った。
ーダンタン……
春樹は一人でバスケを始める。
ドリブルをしてシュートを決める。
狙いを定めて投げた春樹のボールは綺麗な円を描いてゴールに吸い込まれる。
そのとき私は春樹がボールに「よろしくな」って言って投げるのを発見した。
……物に話し掛けるなんて……そんなにバスケが好きなの?
軽く笑ってしまった。
そんなことを考えながらさっきの悪い夢を思い出してしまった…。
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私と春樹が二人で歩いていると後ろから怪しい人が私達に近寄って来た。
「危ない!!」
春樹は私の後ろに来て「うっ……」と声を上げた。
「え……?」
一瞬何が起こったのかわからなかった。
ズルッと春樹が倒れる。
怪しい人の手には血の付いたナイフが握られていた…。
「いゃーーーーぁぁ!!!!」
私は泣きながら声を上げた。
でもその瞬間私に鋭い痛みをお腹に感じた。
「うっ……」
私もズルッと倒れこむ。
「春樹……」
そう呟いて目を瞑ると唇に海で倒れた時と同じ感触がした。
私はそれにしばらく応じる。
すっと私の唇から温もりが消えた。
その瞬間私は背中に翼が生えて茜色の大空に飛んで行った。