[完]バスケ王子に恋をして。
「何で……あんなこと言ったの……?」

ドキドキ……

激しく私の心臓の鼓動が速くなって血が騒ぎ出しているのがわかる。

「……羽切には……取られたくなかった…からかな……?」

それって……期待しちゃっていいの?

「それって……」
「これで俺の気持ちわかった?」
「うん……何となく……」

私と同じ気持ちってことで……いいんだよね……?

「でも今はあえて言わない……」
「え……?」
「今の奈未には羽切がいるからよ……」

春樹は下を向いた。

……私……春樹にも海斗にも悪いことしちゃってる……

早く自分の気持ち言わないと!!

「あのね、春樹「だからさ」

春樹に言葉を遮られた。

「俺とデートしてくんない?」
「え……?」

……デ、デート!?

「……ちょっと待って!!何でデート…?」
「奈未の気持ちをはっきりさせる為だよ」
「え……?」
「今の奈未はフラフラしてんだよ。だからお前の気持ちを固める為に俺とデートしてくれ……」
「春樹……」

春樹がそこまで私のこと考えてくれてるなんて……ありがとう……。

「うん!!わかった!!」
「マジ!?……じゃ、日程とかはそのうち決めようぜ」
「わかった!!」

私、頑張るね?

弱い自分に負けないように!!

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