[完]バスケ王子に恋をして。
「日向も同じ高校なんだろ?」
「はい。あいつ足治って一緒にバスケしてますよ」
「へー……つかさ、これから練習来いよ?」

……はい?
……これから?

「今から……ですか?」
「ああ……またこれからチーム戦やろうと思っててよ……来ねーか?」

行きたいけど……

「友達いるんで……」
「ならそいつも連れて来てもいいぜ?」
「いや……あの……ちょっと……」

思わず言葉が出ない……。

「あ!!もしかして友達って女?」
「///」

ニヤリと笑っている坂口コーチ。

「でも……その子春樹がバスケやってるとこ見たいんじゃねーの?」
「いや……毎日見てますから……あ……」

言ってしまった……。

これじゃ自爆じゃんかよ……。

「ならいいじゃん。その子きっとマネージャーだろ?バスケ好きなら一緒に来るんだろ」

本当にこの人は鋭い……。

「ってことで、待ってるからー」

坂口コーチはバスに乗り込んだ。


……ったくどうしようか……。
< 234 / 447 >

この作品をシェア

pagetop