[完]バスケ王子に恋をして。
「あ!!春樹ー!!」

奈未の元へ帰ると俺を発見して手を振っている奈未。

その姿に思わず笑ってしまう。

「ごめんな?遅くなって……」
「ううん!!全然大丈夫だよ?次どこ行こうか?」

あ……。
奈未に言わなきゃ……。

でも……奈未嫌っていうか……つまんなくないか……?

「春樹?」
「え?ああ…」

ま、聞いてみるだけ聞いてみるか……。

「奈未次行きたいとこあるか?」
「んー……特に無いかな……」
「俺さっきコーチとかのとこに行ってきたんだけど……この後練習に来ないかって言われたんだけど……奈未はどう思う……?」
「ん?どう思うって……?」
「行っても楽しくないなら行かないし……」
「え!?何言ってんの!?私全然バスケ見るの好きだから!!」
「え……?」
「ってかそれじゃないとマネージャーやってないでしょ!!」

軽く奈未に背中を叩かれる。


そっか……なら安心した……。

「じゃ、そこ行ってもいいか?」
「うん!!あ……でもアイス食べたくなってきた……」

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