[完]バスケ王子に恋をして。
「あー……俺が言ってたアイス屋ってそこの近く」
「え!?本当!?じゃあ、そこ寄ってもいい?」
「ああ」

俺が答えると嬉しそうに笑って鼻歌を歌う奈未。

つか、どんだけ食うんだよ……。

なのにこの細さとかありえないし……。


「んー!!美味しい!!」
「だろ?」

俺達はさっき言ってたアイス屋で抹茶アイスを買った。

「私抹茶大好き!!」
「俺も好き」
「じゃあお茶も好き?」
「お茶?抹茶の?」
「そ、茶道とかのシャカシャカって泡立てて作るやつ」
「好きだけど?」
「じゃあ今度作ってあげる♪」

作ってあげる……?

「誰か作れるのか?」
「うん!!ママが茶道の先生だから私も出来るよ?」
「へー……凄いな……」

少し奈未の家庭事情が知れた気がする。

「だから今度私の家遊びに来てね?」
「う″っ……」

俺はその言葉を聞いてアイスを吐き出しそうになった。

「え!?大丈夫!?」
「ああ……大丈夫」

こいつ……男を家に入れるってどうゆうことかわかってんのかよ……。
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