[完]バスケ王子に恋をして。
俺はすごく綺麗な歌声が聞こえて目を覚ました。

ん……今何時だ……?そう思ってポケットから携帯を出して時刻を確認した。

“11:37”

ヤバッ!!入学式終わってる!!

そう思って起きようと思った瞬間

ーガサッ

俺のシャツが擦れて音がした。

「誰!?」

女の人の高くて綺麗な声が聞こえた。

ヤバいと思ってもう一回寝たふりをした。

カーテンを開けた音がしてしばらくすると

「綺麗な顔…」

というさっきと同じ声が聞こえてきた。

ん?何が綺麗な顔なんだ?

そう思って目を開けてみるとそこには軽くメイクと髪を巻いた背が150cmくらいしかないがスタイルがいい色白で目がパッチリで童顔のモデルを小さくしたような可愛い女の子が目の前にいた。

ードキッ……

「うわーー!!ごめんなさい!!」

その子は白い手を合わせて謝っている。

俺はその声にびっくりして思わず起き上がった。

でもその子の行動がおもしろくてつい笑みがこぼれた。

「いいよ?そんな風に謝らないで」

するとその子は手を合わせるのを止めた。

やっぱり……間近でちゃんと見ると可愛い……

しかも背小さいし……。

今にも泣きそうなその顔……

ヤバい……心臓うるせー……。


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