[完]バスケ王子に恋をして。
「おーい夏「もう!!日向のバカ!!」

夏恋の教室に来て私が夏恋を呼ぼうとしたらいきなり夏恋の怒鳴り声が聞こえた。

「あいつらどうしたんだ?」

咲羅も不思議そうに眺めている。

「さぁ……?」

私達は夏恋達のやり取りを聞くことにした。

「バカってなんだよ」
「バカだよー!!私達……もう終わっちゃうよ……」
「は!?誰がそんなこと言ったんだよ」
「だって付き合う前の時言ってたじゃん!!俺付き合うならこっそり付き合いたいって」
「言ったけど終わるなんて言ってねーよ!!」

……どうゆうこと……?

二人は何の話をしているの……?

「本当にバカップルだな……」

頭の回転が速い咲羅が呆れた顔で二人を見ている……。

「あの二人どうしたのかな?」
「簡単だろ、二人の関係がバレて夏恋が勘違いしてんだよ……ったく……呆れるぜ……」
「日向くんは何でバカなの?」
「日向が口滑らしたかなんかしたんじゃね?ま、おとり込み中だから夏恋は後にするか……」
「うん……」

私達は再び自分の教室に向かって歩き出した。


「お、春樹じゃん。今日は遅いな」

教室に帰ると春樹が自分の席に座っていた。

「今日家出る時チャリのタイヤパンクしててよ……空気入れんの大変だった」
「へー……なぁ、春樹。奈未が話したいことがあるんだとよ」
「え!?」

思わず変な声出しちゃったし……。

今言うの!?

チラッと春樹を見ると不思議そうに私を見ている。

よし!!言うしかない!!
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