[完]バスケ王子に恋をして。
「で、話って?」
時は流れるのが早くてもう放課後。
私の目の前にいるのは海斗。
もちろん空き教室で二人っきり……。
「私……やっぱり春樹のことが好き……」
「……」
「これ以上……海斗と一緒にいたら海斗をもっと傷つけちゃう……」
「別に俺それでもいいって言ったけど?」
「そしたら……春樹が傷つく……」
「何?二人は両思いなんだっけ?それで奈未は自分の欲の為に俺を捨てる訳?」
「……違うよ……!!」
「そうだろ!!違うって言ってても心ではそう思ってんだよ!!」
声を荒くする海斗。
「本当にごめんなさい!!私が悪いの!!私が海斗のこと利用して付き合ったから……だけど私……もう自分のことを抑えきれないの!!やっぱり海斗は友達以上には見れないよ……!!……ごめんなさい!!」
私はボロボロと涙をこぼして海斗に深く頭を下げて謝り続けた。
「そんなに言ったって俺は知らねーよ」
「私……これ以上みんなの関係を壊したくないの!!それは……海斗も同じだよ?海斗も……春樹も私にとって大切な人だから……これ以上関係を壊したくないの……!!」
私は頭を上げて海斗を見る。
「俺だって奈未にとって大切な人なんだろ?俺はどうゆう意味の大切な人なんだよ?」
海斗は……
「ずっと一緒にいた……ううん、これからもきっとずっと一緒にいる……大切な友達……いや、友達以上……幼なじみだよ」
これが本当の気持ちだよ……。
「……じゃあ赤織は?」
「……春樹は……ずっと隣にいたい私達が出会う前の時間を埋め尽くすくらい一緒にいたい……私の好きな人」
「……じゃあ俺は赤織以下ってことか?」
「違う!!私は海斗も春樹も同じくらい大切な人なの!!二人いなかったらダメなの!!」
私には海斗もちゃんと必要なんだよ……。
でもそれは……一番近い席じゃなくて……咲羅と夏恋と同じくらいの距離でいて欲しいの……。
「わがままでごめんね……?」
「……俺は赤織と同レベルなんてムカつく……」
「え……?」
「俺のほうが昔から知ってんのに……奈未と赤織なんて会わなかったらよかったんだよ……」
「どうしてそんなこと言うの……?」
「俺は小さい時から知ってんだよ……あいつは何も知らないだろ?……ふざけんなよ……俺は絶対あいつの上になってやる……「ちょ!?海斗!?どうしたの?私の話聞いてる?」
まるで海斗は私の存在すら忘れて一人で淡々と喋っている……。
「俺がバスケで勝てないなら……俺は奈未であいつの上にいってやる!!」
「ちょっと!?海斗!?何言ってんの!?」
「うるせぇ!!黙ってろ!!」
次の瞬間私は凍りついた……。
時は流れるのが早くてもう放課後。
私の目の前にいるのは海斗。
もちろん空き教室で二人っきり……。
「私……やっぱり春樹のことが好き……」
「……」
「これ以上……海斗と一緒にいたら海斗をもっと傷つけちゃう……」
「別に俺それでもいいって言ったけど?」
「そしたら……春樹が傷つく……」
「何?二人は両思いなんだっけ?それで奈未は自分の欲の為に俺を捨てる訳?」
「……違うよ……!!」
「そうだろ!!違うって言ってても心ではそう思ってんだよ!!」
声を荒くする海斗。
「本当にごめんなさい!!私が悪いの!!私が海斗のこと利用して付き合ったから……だけど私……もう自分のことを抑えきれないの!!やっぱり海斗は友達以上には見れないよ……!!……ごめんなさい!!」
私はボロボロと涙をこぼして海斗に深く頭を下げて謝り続けた。
「そんなに言ったって俺は知らねーよ」
「私……これ以上みんなの関係を壊したくないの!!それは……海斗も同じだよ?海斗も……春樹も私にとって大切な人だから……これ以上関係を壊したくないの……!!」
私は頭を上げて海斗を見る。
「俺だって奈未にとって大切な人なんだろ?俺はどうゆう意味の大切な人なんだよ?」
海斗は……
「ずっと一緒にいた……ううん、これからもきっとずっと一緒にいる……大切な友達……いや、友達以上……幼なじみだよ」
これが本当の気持ちだよ……。
「……じゃあ赤織は?」
「……春樹は……ずっと隣にいたい私達が出会う前の時間を埋め尽くすくらい一緒にいたい……私の好きな人」
「……じゃあ俺は赤織以下ってことか?」
「違う!!私は海斗も春樹も同じくらい大切な人なの!!二人いなかったらダメなの!!」
私には海斗もちゃんと必要なんだよ……。
でもそれは……一番近い席じゃなくて……咲羅と夏恋と同じくらいの距離でいて欲しいの……。
「わがままでごめんね……?」
「……俺は赤織と同レベルなんてムカつく……」
「え……?」
「俺のほうが昔から知ってんのに……奈未と赤織なんて会わなかったらよかったんだよ……」
「どうしてそんなこと言うの……?」
「俺は小さい時から知ってんだよ……あいつは何も知らないだろ?……ふざけんなよ……俺は絶対あいつの上になってやる……「ちょ!?海斗!?どうしたの?私の話聞いてる?」
まるで海斗は私の存在すら忘れて一人で淡々と喋っている……。
「俺がバスケで勝てないなら……俺は奈未であいつの上にいってやる!!」
「ちょっと!?海斗!?何言ってんの!?」
「うるせぇ!!黙ってろ!!」
次の瞬間私は凍りついた……。