[完]バスケ王子に恋をして。
「はよ」
「……」
「おい、奈未……挨拶くらいしろよ……春樹可哀想だろ」
「……別に……」
奈未は俺の挨拶をスルーして静かに自分の席に着いた。
昨日の作戦を聞いた咲羅は早速活動し始めて今日無理やり……強制連行させて奈未を学校に引きずり来させた。
……相変わらず奈未は俺と話すどころか目も合わせてくれない……。
内面若干傷ついているんだけどな……。
「春樹」
そんなことを考えていると咲羅が話し掛けてきた。
「ん?」
「いつ話すんだよ?」
そう……これが問題……。
いつ奈未と話すか……そしてその後羽切をはめなきゃいけない……。
「羽切は学校来てんのか?」
「来てんじゃね?あいつ一匹狼だしどこにいるのかわかんねーけど……」
羽切は普段一人でいる。
だからかきっと俺に奈未を取られたくないんだろう……。
そんな羽切の為にも俺はやらなきゃいけない……。
この作戦は羽切の為でもあり……奈未の為でもある。
まずは俺と目を合わせようともしない奈未から片付けないと……。
「咲羅」
「あ?」
「今話してくる」
「ふーん……は?今!?」
「ダメかよ?俺今しかないと思うんだけど」
「別にいいけど……大丈夫かよ?今奈未あんな感じだけど」
「大丈夫……奈未だから……」
俺と同じ気持ちだと信じているから……。
「奈未」
「……」
奈未は予想どうりで返事をしない。
ーグイッ
「え?」
「無視すんなよ」
俺は嫌がっている奈未を引きずるように教室から出して人通りが少ない廊下に来た。
「……」
「おい、奈未……挨拶くらいしろよ……春樹可哀想だろ」
「……別に……」
奈未は俺の挨拶をスルーして静かに自分の席に着いた。
昨日の作戦を聞いた咲羅は早速活動し始めて今日無理やり……強制連行させて奈未を学校に引きずり来させた。
……相変わらず奈未は俺と話すどころか目も合わせてくれない……。
内面若干傷ついているんだけどな……。
「春樹」
そんなことを考えていると咲羅が話し掛けてきた。
「ん?」
「いつ話すんだよ?」
そう……これが問題……。
いつ奈未と話すか……そしてその後羽切をはめなきゃいけない……。
「羽切は学校来てんのか?」
「来てんじゃね?あいつ一匹狼だしどこにいるのかわかんねーけど……」
羽切は普段一人でいる。
だからかきっと俺に奈未を取られたくないんだろう……。
そんな羽切の為にも俺はやらなきゃいけない……。
この作戦は羽切の為でもあり……奈未の為でもある。
まずは俺と目を合わせようともしない奈未から片付けないと……。
「咲羅」
「あ?」
「今話してくる」
「ふーん……は?今!?」
「ダメかよ?俺今しかないと思うんだけど」
「別にいいけど……大丈夫かよ?今奈未あんな感じだけど」
「大丈夫……奈未だから……」
俺と同じ気持ちだと信じているから……。
「奈未」
「……」
奈未は予想どうりで返事をしない。
ーグイッ
「え?」
「無視すんなよ」
俺は嫌がっている奈未を引きずるように教室から出して人通りが少ない廊下に来た。