[完]バスケ王子に恋をして。
「いえ、大丈夫です」

なぜか敬語で喋る女の子。

何で敬語……?

同い年だろ……?

「キミ名前は?」
「藤峯奈未です」
「奈未……俺は赤織春樹。よろしく」

「こちらこそよろしく。春樹くん」

ん……?春樹……くん?

「あー……春樹って呼んで。あと同い年っぽいから敬語なし」

この教室に居るってことはそうだろ。

「じゃあ……春樹」

下の名前で呼ばれて不覚にもドキッとした。

「そ、俺は奈未って呼ぶから」

冷静を取り戻してそう答えた。

「ねぇ……春樹って一年なの?」

…は…?

「当たり前だろ、この教室に居るんだから」
「そっか……」
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