[完]バスケ王子に恋をして。
「今日も赤織は休みか?」
HRで1年生とは違う若い男の松井先生の声が響く。
まぁ、ルックスはいい……。
「えー?誰か知ってるー?」
「松井先生困ってるよー?」
……という訳でまた女子に人気の先生。
「藤峯さん知ってるー?」
「え!?私!?」
なんで私に話を振るのよ!!
「うん、彼氏さんでしょ?」
“彼氏”を強調してくるパンダ目ちゃん。
……彼氏……なのかな?
「まぁ……今日もバスケなんじゃないですか?だからきっと休みますよ」
ま、実際わからないけど……。
「そうかー……あいつも大変だなー……」
松井先生はそのまま話を始める。
春樹と私はまだ続いている。
……でも……本当に私が彼女なのかという疑問がある。
春樹は去年プロからオファーがあってお兄ちゃんと同じ球団で活躍している。
そう、春樹の才能が認められたのだ。
だから学校に来るのは少なく、部活にもたまにしか来ていない。
春樹の夢が叶って嬉しい……。
もうレギュラーで試合にも出ているし。
でも……プロになってから私と関わることが少なくなった。
会話はメールと電話くらい。
試合は毎回見に行ってるけどまだ若手だから裏で喋る訳にもいかないし……。
デートなんかプロになってから一回も行ってない気がする。
春樹に会いたい……けれど怖いんだ……。
肩書き上だけ彼女なんかじゃないかって。
いや、もしかすると自然消滅してもう彼女じゃないんじゃないかなんて思ったりもする。
「はぁ……」
私はまた深いため息をついてHRが終わるとすぐ教室を出て屋上へと向かった。
HRで1年生とは違う若い男の松井先生の声が響く。
まぁ、ルックスはいい……。
「えー?誰か知ってるー?」
「松井先生困ってるよー?」
……という訳でまた女子に人気の先生。
「藤峯さん知ってるー?」
「え!?私!?」
なんで私に話を振るのよ!!
「うん、彼氏さんでしょ?」
“彼氏”を強調してくるパンダ目ちゃん。
……彼氏……なのかな?
「まぁ……今日もバスケなんじゃないですか?だからきっと休みますよ」
ま、実際わからないけど……。
「そうかー……あいつも大変だなー……」
松井先生はそのまま話を始める。
春樹と私はまだ続いている。
……でも……本当に私が彼女なのかという疑問がある。
春樹は去年プロからオファーがあってお兄ちゃんと同じ球団で活躍している。
そう、春樹の才能が認められたのだ。
だから学校に来るのは少なく、部活にもたまにしか来ていない。
春樹の夢が叶って嬉しい……。
もうレギュラーで試合にも出ているし。
でも……プロになってから私と関わることが少なくなった。
会話はメールと電話くらい。
試合は毎回見に行ってるけどまだ若手だから裏で喋る訳にもいかないし……。
デートなんかプロになってから一回も行ってない気がする。
春樹に会いたい……けれど怖いんだ……。
肩書き上だけ彼女なんかじゃないかって。
いや、もしかすると自然消滅してもう彼女じゃないんじゃないかなんて思ったりもする。
「はぁ……」
私はまた深いため息をついてHRが終わるとすぐ教室を出て屋上へと向かった。