[完]バスケ王子に恋をして。
~♪~~♪
たくさんの音楽が漂う店内。
「ねー、歌う前に一つ聞いてもいい?」
葵が私に話しかけてきた。
「ん?何?」
「奈未って……彼氏いないの?」
「……何で?」
「え?なんかあんまり奈未からそういう話聞かないからさ」
「んー……彼氏は……いるかな?」
「え!?何それ!!初耳!!ちょっと写メ見せて!!」
「えー……写メ持ってないや」
「なーんだ……」
正直……彼氏なのかはわからない……。
あっちが彼女だと思っているなら彼氏だし……。
そんな曖昧な関係なんだ……私達は……。
「ね、歌おう?」
「うん、そうだね。でも私ちょっとトイレ行ってくるね」
「いってらっしゃーい」
私は部屋から出てトイレに向かう。
私の人生が変わるまで……あと数歩……。
ーガンッ
私は誰かとぶつかった。
「あ、ごめんなさい!!大丈夫ですか?」
そういって上を見ると甘い香り……。
そしてその顔を見た瞬間息が止まった。
「え……?」
「……なんで……」
私は目が合った瞬間時間が止まった気もした。
「……奈未だよな……?」
「うん……」
なんで……?
こんなところに来れる人じゃない……。
なのにどうして……?
「咲羅……」
咲羅だった……。
咲羅は有名なモデル……。
名前は知らなくても顔は見たことあるだろうってくらい人気なモデル……。
なのに……なんで名古屋のカラオケボックスなんかにいるの……?
「元気だったか?」
「うん……咲羅は?」
「うちはいつもと変わらずに仕事三昧……」
「そっか……忙しいもんね……」
会えたのが嬉しくて自然と笑みがこぼれる……。
でも……心は凄い複雑……。
だって……咲羅にでさえ……行き先を教えてないんだから……。
「茶髪にしたんだな……」
「え?……あぁ、うん」
私は大学に入ると同時に髪を染めた。
「なんか……似合ってるな……」
咲羅に言われると凄く嬉しい……。
「ありがとう……今咲羅一人なの?」
「あぁ……仕事でな」
「仕事?」
「今日は一人でデザインのモデルを探してんの。次に作るデザインのテーマが音楽だから……カラオケに来たら何か見つかるかなーと思って」
「なるほど……でも、何で名古屋に?」
「名古屋が一番アイテム見つけやすいの。東京だと騒がれるし……大阪だと個性過ぎるからな」
「そっか……」
いろいろ考えてるんだな……
たくさんの音楽が漂う店内。
「ねー、歌う前に一つ聞いてもいい?」
葵が私に話しかけてきた。
「ん?何?」
「奈未って……彼氏いないの?」
「……何で?」
「え?なんかあんまり奈未からそういう話聞かないからさ」
「んー……彼氏は……いるかな?」
「え!?何それ!!初耳!!ちょっと写メ見せて!!」
「えー……写メ持ってないや」
「なーんだ……」
正直……彼氏なのかはわからない……。
あっちが彼女だと思っているなら彼氏だし……。
そんな曖昧な関係なんだ……私達は……。
「ね、歌おう?」
「うん、そうだね。でも私ちょっとトイレ行ってくるね」
「いってらっしゃーい」
私は部屋から出てトイレに向かう。
私の人生が変わるまで……あと数歩……。
ーガンッ
私は誰かとぶつかった。
「あ、ごめんなさい!!大丈夫ですか?」
そういって上を見ると甘い香り……。
そしてその顔を見た瞬間息が止まった。
「え……?」
「……なんで……」
私は目が合った瞬間時間が止まった気もした。
「……奈未だよな……?」
「うん……」
なんで……?
こんなところに来れる人じゃない……。
なのにどうして……?
「咲羅……」
咲羅だった……。
咲羅は有名なモデル……。
名前は知らなくても顔は見たことあるだろうってくらい人気なモデル……。
なのに……なんで名古屋のカラオケボックスなんかにいるの……?
「元気だったか?」
「うん……咲羅は?」
「うちはいつもと変わらずに仕事三昧……」
「そっか……忙しいもんね……」
会えたのが嬉しくて自然と笑みがこぼれる……。
でも……心は凄い複雑……。
だって……咲羅にでさえ……行き先を教えてないんだから……。
「茶髪にしたんだな……」
「え?……あぁ、うん」
私は大学に入ると同時に髪を染めた。
「なんか……似合ってるな……」
咲羅に言われると凄く嬉しい……。
「ありがとう……今咲羅一人なの?」
「あぁ……仕事でな」
「仕事?」
「今日は一人でデザインのモデルを探してんの。次に作るデザインのテーマが音楽だから……カラオケに来たら何か見つかるかなーと思って」
「なるほど……でも、何で名古屋に?」
「名古屋が一番アイテム見つけやすいの。東京だと騒がれるし……大阪だと個性過ぎるからな」
「そっか……」
いろいろ考えてるんだな……